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本を作る仕事 [育児]

ムスメ(小1)の将来の夢が次々と変わる。まあ、小さい子供にはありがちなことだ。

ケーキ屋さん、バレリーナ、ピアノの先生、あるときは考古学者なんて難しげな職業をあげたりもしていた。

最近ムスメが凝っているのは、「本を作る人」である。

「本屋さん」とはちがうらしい。自分で企画を考えて、時に原稿も書く。いわゆる「編集者」のことだろう。今ムスメが暖めている本の企画は、「物の仕組み」。パーティーの時にならすクラッカーとか、カニのハサミとか、それがどういう仕組みで音が鳴るのか、開いたり閉じたりするのか、自分なりに考えて、自分のノートにせっせとイラストなどを描きためている。でもって大人になったら本にするんだと。

それにしても、どうしてそんな職業のことを知っているのか?

いささか手前味噌というか、宣伝っぽくなるけど、この冬、僕はこの本をつくる手伝いをしていた。

エジプト (絵を見て話せるタビトモ会話) (絵を見て話せるタビトモ会話 中近東 2)

僕がやったのは、観光地や料理などの解説、それからアラビア語単語などの文字情報をエクセルに打ち込む作業。そうしてできた原稿を編集部に送ると、きれいなイラストのついたゲラが送られてきて、それをまた校正するという作業。冬休みのあいだ中、家にいて、そんなことばかりしていた(おかげで予定していた研究論文を二つばかり落としてしまった。わっはっは)。

ムスメは一冬のあいだ、この作業をずっとみていて、原稿がゲラになり、一冊の本になっていく過程をおもしろいと思ったのだろう。まあ、なんとも、ウイ奴である。

こうして子供は少しずつ、社会の仕組みを知っていくのである。ムスメの社会勉強になったのであれば、落とした論文2本も無駄ではなかったな。わっはっは(これが後に大変な事態を引き起こすとは、このとき僕は知るよしもなかった)。

そんなわけで、うちのムスメも感動するほどすばらしい本に仕上がっていますので、興味のある方は是非一冊お買い求めください。って結局宣伝になっとるやないか!
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コメント 4

くまさと

クリック貢献しておきましたわ。(貢献になるのか?)
随分マニアックな仕事を!と思ったら、そういうことだったのねぇ。
そして、既にいろいろと準備をしていて、それが仕組みだったりするところが、さすが、感服いたしました。
うちの子はまだ夢を語るには至りませんが、よく、自分の仕事はうどんを作ることだとか、ラーメンを作ることだといっています。なぜ、そこなのかはまだ解明できていません。
ところで、落とした2本の論文の行方も気になるところです。
by くまさと (2010-06-08 13:26) 

nobuta

うどんとかラーメンとか、子供って麺類好きですな。大人も好きですが。
料理系では、うちの子もこないだまでは、たこ焼きとかお好み焼きとか作る人にあこがれてました。品目がすっかり関西人なのがアレですが。
2本の論文は今年度中の発表に備えて鋭意準備中です!?
by nobuta (2010-06-08 22:07) 

ezgi

ちょっと、クラッカーの音のなるしくみとか、自分なりに考えて書いてるってすごくないですか?それはですよ、じつはこのごろ就職して工学部のヒトとなったワタクシといたしましてはですよ、本を作る人とかじゃなしに、ぜひ立派な工学女子に育て上げていただきたい。もう、キャンパスがどうにもむさくるしくていけません。
by ezgi (2010-06-12 19:03) 

nobuta

文系人間であるために苦労してきたので、ムスメは理系に進んでまっとうな人生を歩んでもらいたいと思い、ツマと二人してムスメの嗜好を誘導しているせいかもしれません。「ほんとに物事の仕組みを考えるのが得意だね~」とおだてたり。
しかし本人はどうやら、ディアゴスティーニの週刊「ものの仕組み」を作りたいらしいです。それでいいのか?
by nobuta (2010-06-13 22:00) 

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