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英愛探訪記4:イグアノドン [旅行]

91b5ca2f.JPGオクスフォード。子供連れでにぎわう自然史博物館は、イグアノドンの化石が展示されていることで有名。調べものの合間に足を伸ばしてみた。






iguano1最初にイグアノドンの化石を発見したのはアマチュアの化石マニアだったそうで、出てきた巨大な爬虫類の骨をイグアナみたいなものだと勝手に解釈し、イグアナの大型判みたいな復元図を描いた。なぜだか鼻の頭に円錐形の角を生やした巨大な珍獣「イグアノドン」は、当時のイギリス社会でたいそう流行したみたいで、新聞の風刺漫画には愛嬌のある顔をした巨大イグアナが題材にさかんに取り上げられたらしい。イグアナを漫画に書いて何を風刺していたのか知らないが、日本のツチノコ・ブームみたいな感覚だろうか。

iguano2しかし、オクスフォード大学のさる偉い学者が、この爬虫類が二足歩行をしていたことを突き止め、新しい復元図を作成。鼻の頭の尖った角は、実は角ではなく、前足の親指の爪だったことも明らかになる。これが世に言う恐竜の発見である。この発見をもって、太古の昔、地球は二足歩行をする巨大な爬虫類によって支配されていたということが明らかになったのだ。


iguano4ただし、この「二足歩行」というのも最近は見直しがなされ、歩行の際に前足も少しは使ったんじゃないか、と言うトレンドになりつつあるという。昔図鑑で見たイグアノドンはぴしっと直立していたと思うが、オクスフォードの骨格見本やパネルは、心なしか前傾気味だった。

iguano3私事になるが、イグアノドンの話をすると、福井に住んでいた小学2年生の頃を思い出す。当時の僕は恐竜少年で、いつも恐竜のことばっかり考えていた。ちょうどその年は冬休みに「五六豪雪」というやつに見舞われ、家から一歩も出られなかったので、暇を持て余した僕は子供用の恐竜図鑑から気に入った恐竜の絵や、分類・体長等のデータを手製のカードに書き抜いて遊んでいた。手製のカードというのは、当時父が会社のコピー機で大量に作ってくれたB6版くらいの紙で、そんなのを毎日描いていたら結構な分量のファイルになったような記憶がある。あれ、引っ越しの時に全部捨てちゃっただろうか。

で、その頃の僕の夢は、いつか大阪と東京の自然史博物館に行って、本物の恐竜の化石を見ることだった。大阪の自然史博物館は、5年生くらいの時に大阪城と一緒に親に連れて行ってもらったのだが、東京は田舎で少年時代を過ごした僕にとってはなかなかに遠くて、結局大学に入ってからようやく見に行けた。もちろん、僕の持っていた恐竜図鑑にはアメリカやイギリスの恐竜の本場の博物館の写真もいっぱい紹介されていたのだが、子供の想像力ではそんな外国にまで自分がいける日が来るとは、とうてい思えなかったのだ。しかし、30代も半ばになり、イグアノドンの本物を見ることができた。死ぬまでにニューヨークに行って、本物のティラノサウルスを見に行きたいものである。
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