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またも東洋のビョーク [音楽]

「~のビョーク」という言い方も相当に手垢のついた表現。いったいそう呼ばれる人が世界に何百人いることだろう。

それはともかく、ロンドン旅行の帰りに立ち寄った香港。2年ぶりだが相変わらずチム仔記の蝦ワンタンメンはおいしかったし、連れ合いの友人におごってもらった西貢の魚料理もうまかった。

ただし、尖沙咀のHMVが移転し、売り場がちょっと狭くなっていたことにショックを受ける。品揃えも心なしかしょぼくなっているような気がした。

正直今回は買い物をする時間はあまりなかったし、中華ポップスの最新動向もここのところ抑えていないので知識もないのだが、それでもジャケ買いしてきた唯一の一枚がこの人。

薩頂頂
アライブ

サー・ティンティンと読むのだろうか。「万物生(alive)」というアルバムが面出しで並んでいた。激しく不思議ちゃんオーラを放っているジャケットに、ついつい手にとってみる。

曲目表を見ると、曲名の後ろに使用言語がいくつか記されている。中国の少数民族出身の歌手だろうか。かなりのマルチリンガルぶりだ。「蔵語(チベット語)」「梵語(サンスクリット語)」「自語」...

なに?「自語」?どこの国の言葉だ?

実はこれ、「自分で作った言語」という意味らしい。あとでiTuneにインポートしてみたら、全曲英語表記されており、「自語」は「self created language」と訳されていた。なんだ、でたらめじゃん!

で、帰国後ネットで探ってみると、彼女は内蒙古人と漢人とのハーフらしい。とするとチベット語が母語、というわけでもなさそう。いわんやサンスクリット語をや。このアルバムのマルチリンガル性は、民族的ルーツ探求というよりは、彼女の個人的な仏教カルチャーへのリスペクトと見るのがよさそうだ。

ともあれ、表題曲「万物生」のビデオクリップはこれ。

もうひとつ、一曲目のクリップも、僧形のダンサーが踊ってたりしてものすごいインパクトなのだが今のところyoutube上で見つけてない。

本来僕は、プリミティヴネスを売り物にするような不思議ちゃん歌手はあまり好きではないのだが、下の動画インタビューを見ると「ディープフォレストやピーガブ、ビョークに影響受けてます」とかさらっと喋っている。中国のみならず、アジア的要素を武器にして世界に売り出そうという野心があるらしい。まあなんて大胆な!ともあれ、ここのところは通勤中に彼女の不思議ボイスでトランスしてます。

(ちなみに、上掲画像のリンクを辿ってアマゾン.co.jpを見てみると、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」としてレコメンドされているCDに注目!このサー・ディンディンとナンシー・アジュラム、どういう共通項があるのだろう..)
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