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エジプト人は本を読んでいるか? [読書]

ヤコービエン・ビルディング」の原作者アラー・アル・アスワーニーが、「エジプト人が本を読まなくなったって!?僕の本はこんなに売れてるじゃないか!」と言ったとか言わないとか(出典al-Quds al-Arabiうろ覚え)。

とは言え、現代エジプト人が読書しなくなったという点では多くの人の意見が一致しているようで、今週のアフラーム・ウィークリーではこんな記事が。

エジプト人は本を読んでいるか?

カイロの多くの本屋で書棚がホコリをかぶったままな状態を見るに付け、あるいはここ十年ほどでいくつかの書店が文房具屋に変わっている現状を見るに付け、エジプトの書籍市場は景気がいいようには見えない。


そう言えばカイロの街中いたる所に文房具屋というか謎のグッズを売っているファンシーな店があったけど、あれって昔はみんな本屋だったんだろうか?なんてことが気になってきた。

この記事では、つい最近ダウンタウンにオープンした本屋Al-Baladに代表される「カフェ-ブックストア」について紹介している。若者たちがカプチーノなどをすすりながら、本の背表紙を眺め、あわよくばご購入頂くという商法。すでにザマーレクの書店Diwanではそんなサービスを提供していたが、どうやら同じ経営者らしい。日本でもジュンク堂などが同種のサービスで有名だが、きっとアメリカなどで発明された商法が、世界各国で流行っているのだろう。

しかし、エジプトの場合は老舗書店の常連客になると、店員と長~い挨拶を交わした後、まあまあと椅子を勧められて知らないうちにシャーイが出てきたりする。これってジュンク堂の元祖?と言う気もしないでもないが、しかしこの記事のAl-Baladのお洒落な雰囲気とはほど遠い。エジプトでも、従来の店員と客との濃密なスキンシップを「ウザイ」と感じる人たちが増えているのかも知れない。

さて記事によれば、エジプト出版業界の停滞はひとえに教育の劣化のたまものであり、そしてそれはサダト時代の開放政策に起因するものらしい。具体的に識字率がどう変化したとか、出版部数がどう変わったという数字は示されていないのだが、このことはすでにソースを示して説明するまでもない常識と見なされているのだろうか。

ともあれ、現在カイロにいらっしゃる方は是非ともAl-Baladに行って、ご感想をお聞かせ下さい。アメ大Cilantroの二階だそうです。
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