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人種差別主義者は馬鹿だわ。 [読書]

--パパ、もし人種差別主義者が恐がっている人だとすると、外国人を嫌う政党の党首[国民戦線の党首ル・ペン]は、いつも外国人を恐がっているはずでしょ。でも、あの人がTVに出るたびに、恐いのは私の方よ。ジャーナリストを怒鳴りつけたり、脅したり、机を叩いたりするわ。
 そう。でも、メリエムが話しているその党首は、攻撃的な性格で知られた政治家だ。彼の人種差別主義は、暴力的な仕方で示されるんだ。彼は、よく知らない人たちを恐がらせるために、まちがった主張を伝えている。彼は、人々の恐怖感、ときには現実的な恐怖感をうまく利用する。例えば、移民は、フランス人の仕事を奪ったり、生活保護を受けたり、病院で無料の治療を受けたりするためにフランスに来るんだと言っている。これは本当のことじゃない。移民たちは、多くの場合フランス人がやろうとしない仕事をしている。彼らは税金を払い、社会保険の保険金を払っているから、病気になったときには治療を受ける権利がある。もし明日、不幸にもフランスの移民が全員強制退去させられたとすると、この国の経済は崩壊するだろう。(pp.18-20)
--それは、ルペンに投票する人たちみたいなもの?
(中略)でも、たぶんルペンに投票する人すべてが人種差別主義者ではない・・・不思議なんだが・・・さもないとフランスには400万人以上の人種差別主義者がいることになってしまう!多いだろう!彼らはだまされているんだ。さもなければ現実を見たくないんだ。ルペンに投票しておきながら不安を感じたと言っている人もいる。でも彼らは手段をまちがっている。(pp.52-53)
タハール・ベン・ジェルーン著『娘に語る人種差別』
これ以上言いたいことはありません。ベン・ジェルーンの言うとおり!連れ合いが言うには、フランス人はルペンをせいぜい3番目に選んだに過ぎないけど、日本人(東京都民)はまさしく彼を選んでしまったということ。まあ、大統領に選んだ訳じゃないけど。
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