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ジャスミン革命の歌姫 [音楽]

まずはこの動画。

ブルギバ通りを埋め尽くす群衆。その中で、キャンドルを片手に歌う女性がいる。遠くでシュプレヒコールが聞こえているところからすると、きっと先のチュニジア革命の際の出来事なのだろう。彼女の澄んだ歌声が胸に染み入る。

この人、フランスで活動するチュニジア人歌手の、アメル・マスルースィーという人らしい。そして歌っている歌は、「私の言葉は自由」というアラビア語の歌。最近、Arabic song lyrics and translationのサイトで紹介されているのを見て初めて知った歌手だ。リンク先ではアラビア語の歌詞とその英訳があり、彼女が二年ほど前にバスティーユ広場で行ったライブの風景が紹介されている。

ウィキペディアにはまだ項目がない模様。公式サイトとされているのがこれ。フランス語。MySpaceのサイトもある。

YouTubeで探してみると、いろいろと興味深い歌を歌っている。たとえばこれ。
Naci en Palestina
題名を少し変えて、パレスチナへのメッセージソングにしているが、原曲はトニーガトリフ監督の映画VENGOの劇中歌だ。たぶんスペイン語。

さらにこれ、ファティ・アキン監督の「私たちは愛に帰る」の劇中歌をカバーしたもの。トルコ語?
Ben seni sevdugumi

どちらの映画も個人的にツボすぎて、少し気味が悪いくらいだ。しかし、彼女にとってはスペイン語もトルコ語も、あまり縁の無い世界と思われるのに、こんなのを歌っているのには、どういう曰くがあるのだろうか、ものすごく気になる。

ともあれ、彼女がバスティーユとブルギバ通りで歌っているこの歌は理屈抜きでかっこいい。革命万歳!この歌手はきっと、スアード・マーシーを超える歌手になるだろう。エルスールのHさん、これは買いですぞ!

さて、目下大注目のエジプト情勢だが、エジプトでは革命の歌姫は現れるだろうか?

今のところそのようなニュースは聞こえてこないが、しかしみんなが期待しているあの人が、反ムバーラクの歌を用意していた!

ってこれ、どこかの職人が作った替え歌なんだけど、原曲の「イスラエルが嫌いだ」の部分と「ムバーラクが好きだ」の部分を上手い具合に組み合わせて、「おれはムバーラクが嫌いだ、だって陰気だから(アシャン・ダンモ・ティイール)」などと歌わせている。実にバカバカしくてよい。
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