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世界に広がるビーバルスの輪 [TV]

今日授業で学生に見せようと思っていた、アラビア語ドラマ『バイバルス』の映像。i-podに入れてすぐに見られるよう準備したつもりが、教室のステレオ端子が見あたらず、急遽オンラインでYoutubeにつなぐも、アラビア文字でبيبرسと打ち込むことができずに断念。悔しいのでこちらに貼り付けておく。

過去のエントリで書いたように、2005年のラマダーンドラマだったらしい。

ところが、"baybars"と打ち込むだけでも結構な数のヒット数がある。その中でちょっと目を引いたのがこれ。

トルコ語だ。どうやら映画らしい。Baybars Asyanın Tek Atlısıとあるのがタイトルだろうか。ググってみると1971年の映画らしいことは分かるが。冒頭、ロビンフットのコスプレをしたトルコ人男が現れるが、これがバイバルスだというのだろうか。甲冑を着てないバイバルスはなんとなく違和感があるのだが。

なんでまたトルコが?と疑問に思ったが、大トルコ主義的に考えればマムルークたちもトルコ人の祖先なので、バイバルスは立派な民族の英雄、ということなのだろうか。

さらにこれもYoutubeにあった。なんとキリル文字が!

1982年カザフスタン(ソ連?)とある。他にも1989年というものもあり、これらは別の映画だろうか。いずれにせよ、かつてのソ連で作られたバイバルス映画のようだ。

カザフと言えば、バイバルスのそもそもの出身地とされる。カイロのバイバルス・モスクにはカザフ語での看板が立っており、バイバルスがらみでカザフとエジプトの交流も進んでいるようである。また、かつてカザフスタンに留学していた後輩にきいたところ、カザフスタン西部ではバイバルスは地元出身の英雄として、相当の人気を誇っているそうだ。

ちらりと冒頭部分を見てみると、戦の後の荒れ野原で、遺体に取りすがって泣く子供、そしてその子供も落ち武者狩りにさらわれて...これがのちの英雄バイバルスである、という展開なのだろうか。で、長じたバイバルスがこちらではものすごくアジア人顔なのに驚く。対するカラーウーンか誰か分からないけどライバルとおぼしき中東っぽい彫りの深い顔立ちだったりする。台詞はロシア語。まだソ連があった時代の映画である。

とりあえずさらにググってみると、ロシア語ウィキペディアに記事があった。年が違うので、同じ映画のことを言っているのかは不明。
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