ついにサラディンをゲット! [音楽]
2001年の秋、当時エジプト留学中だった僕は、留学仲間のY氏と連れだってシリア地方を旅行した。
ヨルダンを陸路駆け足で通り過ぎ、ちょうどラマダーン一日を迎えるころにダマスクスに留学していたM氏の家に転がり込んだ。せっかく料理のうまいシリアだというのに、僕は風邪を引いたのか水が合わないのか、熱を出してしまい2,3日ゲエゲエ吐いてばかりいてどこにも行けなくなってしまったのを覚えている。同行の友人たちにも大変迷惑をかけた。
そんな過酷なシリア旅行で、僕の心にもっとも深く刻まれている思い出が、ちょうどその時期にシリア国営放送で放映されていたラマダーン大河ドラマ「サラディンصلاح الدين الأيوبي」を見たことである。
美しいアラビア語の台詞回し、押さえの効いた演出、きっちり考証されていそうな時代装束、クラック・デ・シュヴァリエなど本物の十字軍遺跡を使った贅沢なロケーション...とにかく、ため息が出るほどかっこいいドラマだった。これに比べれば、その頃エジプトでやっていた時代劇など、吉本新喜劇のようであった。エジプトびいきの僕もchapeauを脱がざるを得なかった。
それから7年、ついに、アラブ圏最大のオンライン書店「ナイルとユーフラテス」で、ドラマ「サラディン」のDVDを発見した!それが今日家に届いたのである。6枚組全30話、英語字幕付き、PAL方式だがパソコンでは視聴可能。
とりあえず冒頭の部分を見てみたのだが、懐かしい主題歌を聴いて感動!当時は気づかなかったが、歌っているのはシリアの名歌手アサーラだとオープニングロールに書いてあった。「♪アイユハルマールーン」というフレーズが耳にこだまする。(歌詞)
サラディン映画と言えば、1961年のエジプト映画、ユースフ・シャヒーン監督の『ナースィル・サラーフッディーン』がある。かなり古い映画だが、考証もメッセージ性も良くできている。なにより主演のアフマド・マズハルが抜群にかっこいい。それから2004年のリドリー・スコット監督、オーランド・ブルーム主演の『キングダム・オブ・ヘブン』にもサラディンはかなり重要な役として出てくる。演じるのはシリア人俳優ガッサーン・マスウード(なんと、公式サイトあり)で、これまた渋い。これらの映画に現れるサラディン像と比較するという楽しみもある。さあ、これはもう、買うしかない!
なお、シリア国営放送はその後も良質の歴史ドラマを毎年制作し続けていると聞く。ArabiaTower.comを見ると、『クライシュの鷹』とか『ハーリド・ブン・ワリード』など、楽しげな名前が並んでいるが、これもそのシリーズだろうか。
2005年のラマダーン放映、その名も「ザーヒル・バイバルス」!冒頭の金髪のおっさんがバイバルスであろう。発売されるまでもう7年くらい待たねばならないか?
ヨルダンを陸路駆け足で通り過ぎ、ちょうどラマダーン一日を迎えるころにダマスクスに留学していたM氏の家に転がり込んだ。せっかく料理のうまいシリアだというのに、僕は風邪を引いたのか水が合わないのか、熱を出してしまい2,3日ゲエゲエ吐いてばかりいてどこにも行けなくなってしまったのを覚えている。同行の友人たちにも大変迷惑をかけた。
そんな過酷なシリア旅行で、僕の心にもっとも深く刻まれている思い出が、ちょうどその時期にシリア国営放送で放映されていたラマダーン大河ドラマ「サラディンصلاح الدين الأيوبي」を見たことである。
美しいアラビア語の台詞回し、押さえの効いた演出、きっちり考証されていそうな時代装束、クラック・デ・シュヴァリエなど本物の十字軍遺跡を使った贅沢なロケーション...とにかく、ため息が出るほどかっこいいドラマだった。これに比べれば、その頃エジプトでやっていた時代劇など、吉本新喜劇のようであった。エジプトびいきの僕もchapeauを脱がざるを得なかった。
それから7年、ついに、アラブ圏最大のオンライン書店「ナイルとユーフラテス」で、ドラマ「サラディン」のDVDを発見した!それが今日家に届いたのである。6枚組全30話、英語字幕付き、PAL方式だがパソコンでは視聴可能。
とりあえず冒頭の部分を見てみたのだが、懐かしい主題歌を聴いて感動!当時は気づかなかったが、歌っているのはシリアの名歌手アサーラだとオープニングロールに書いてあった。「♪アイユハルマールーン」というフレーズが耳にこだまする。(歌詞)
サラディン映画と言えば、1961年のエジプト映画、ユースフ・シャヒーン監督の『ナースィル・サラーフッディーン』がある。かなり古い映画だが、考証もメッセージ性も良くできている。なにより主演のアフマド・マズハルが抜群にかっこいい。それから2004年のリドリー・スコット監督、オーランド・ブルーム主演の『キングダム・オブ・ヘブン』にもサラディンはかなり重要な役として出てくる。演じるのはシリア人俳優ガッサーン・マスウード(なんと、公式サイトあり)で、これまた渋い。これらの映画に現れるサラディン像と比較するという楽しみもある。さあ、これはもう、買うしかない!
なお、シリア国営放送はその後も良質の歴史ドラマを毎年制作し続けていると聞く。ArabiaTower.comを見ると、『クライシュの鷹』とか『ハーリド・ブン・ワリード』など、楽しげな名前が並んでいるが、これもそのシリーズだろうか。
2005年のラマダーン放映、その名も「ザーヒル・バイバルス」!冒頭の金髪のおっさんがバイバルスであろう。発売されるまでもう7年くらい待たねばならないか?
2008-07-03 00:25
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