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別了満地可 [旅行]

66d45f66.JPG連日気温1度Cのモントリオール。泊まった宿と会議場の間には広大な中華街が広がっており、そのためカナダだというのに毎日のように中華料理屋に行った。

驚いたのは、「小肥羊」が出店していたこと。以前、深センでつれ合いの友人に連れて行ってもらったことがあるが、まさかこんなところにまで進出しているとは思わなかった。ちなみに今は日本にも何点か出店しているらしい。

その他、粥麺家、茶餐丁など香港食の店が多く、とても幸せな気分になれた。もちろん、CD、dvdを売っている店もあり、香港ファンには飽きることがない町だ。土産に「カンフー麻雀2」のDVDを購入。「カンフーハッスル」の大家夫妻役の2人が出演するおバカ映画だが、冒頭にチャングムのパロディーなどがあり、東北アジアの大衆文化を論じるには必見の一本だ。

さて肝心の学会の方だが、北米の学界の雰囲気に触れることができたのは大きな収穫。普段論文で読んでいるような研究者たちが、実際に丁々発止と議論を戦わせるのを目の当たりにできたのはかなり興奮した。しかし、彼らがどういう議論を好み、どういう研究を好まないかという傾向も何となく見えてきた。まあ、英語で発表したり論文を書いたりする際には、ある程度彼らの気に入りそうな議論をすることは必要だろうが、かといって彼らの好みだけが絶対的な基準でもないのだということにも注意したい。中東研究者はヨーロッパにだって中東にだっているのだ。もちろん日本にもいる。それぞれが異なる好みを持っているのだ。

今回の学会を見て、学会発表以上に興味深かったのが、フィルムフェスティバルだ。「ヤコービエン・ビルディング」はやはり時間の関係上見ることはできなかったが(長すぎるのだ!)、1時間程度のドキュメンタリー映画を見ることはできた。Me & the Mosqueと言う作品で、北米在住のムスリマの監督が、モスク内での男女の仕切りをなす「パーティション」の存在に異議申し立てをするという内容。意外と面白い。こういう短編をいくつかまとめて上映する機会があれば、日本でもお客さんが入るんじゃないかと思った。たとえば、日本中東学会なんかでやってもらえると面白そう。ちなみに上記タイトルをyoutubeで検索してみると、本編内容がすでにアップされていたりする。おそらく非正規版だろうからリンクは貼らないが。

それから、空いた時間にMcGill大学のイスラム研究所図書館を見学。アポ無しで突入したのだが、何の手続きもいらずフリーパス。学会開催中の特別措置だったのかも知れないが(館内には「MESA会員の皆さんようこそ」とう張り紙があった)、まあ何とも度量の広いことだ。探してた本を一冊丸ごとコピーする。
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