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夢はグラミー賞 [音楽]

11d2f453.jpegエジプトの「ぷちイスラミズム」を牽引するアゼリー系イギリス人歌手サーミー・ユースフ。エジプトでの人気はまだまだ健在のようだ。とある雑誌のインタビュー記事を発見した(英文)。

Egypt Todayより

去年9月にできたヘリオポリスのヴァージン・メガストアでイベントを行ったところ、数千人のファンが集まりその大半が女性だったとか。

預言者ムハンマドを讃える「ムアッリム(先生)」という歌で、エジプトで一大ブームを巻き起こした彼だが、そもそも彼が意図したのは、西洋に暮らすムスリムの若者に「ムスリムとしての誇りを持とう」とのメッセージを送ることだったらしい。それが、すでにイスラム教が根付いているエジプトのような国でヒットしたというのは、彼にとっては意外だった、と語っている。

最近では英語の他、トルコ語、ヒンディー語、そしてアラビア語でも歌っており、彼の歌はヨーロッパやアラブ圏はもちろん、トルコでもかなり流行っているという。まさに国際スター。ただし、ムスリム社会との接点が比較的少ない日本では、なかなか情報が伝わって来にくいタイプの国際スターだ。

このインタビューでは彼の生い立ちや人となり、それから歌に込められたメッセージなどを詳しく聴いているが、僕が知りたいような情報はあまり書いてくれていない。

僕が知りたいのはずばり、なんでエジプトで彼の曲が受けたのか?本人でさえも「意外だ」と言っているが、初めからビデオクリップのプロデューサにエジプト人を雇っているし、ロケ地もカイロだ。当初からエジプトで流行らせることを念頭に置いていなかったはずはない。予想以上にヒットしたと言う意味で「意外」だったというべきだろう。

思うに、彼の曲のメッセージがエジプトのムスリムのシャバーブにしっくり来た、というのもあろうが、なによりも、彼が「イケメン」であること、それから英語で歌う宗教歌というお洒落っぽさ、などなどの要素が重要だと思うのだが、どうだろう?押しつけがましくない、いい雰囲気のイスラーム。サーミーも言うとおり「説教されるのは誰だってイヤだろう?」ということである。

記事の最後の方で、エジプトで人気の若い説教師アムル・ハーリドとの親交ぶりをさりげなく語るサーミー。なかなかのくせ者ではないかと思う。
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