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イスラム建築の使い方 [旅行]

6b4da316.JPGと、下で「オープンエア・ミュージアム構想」についてさんざん文句を書いたが、この計画にはどうやらもう一つの大事な側面があるらしい。

例えば下で挙げたマドラサ、同じ敷地に「子供のための芸術開発センター」との看板が掲げられた一区画を持っていた。詳細は分からないが、子供の情操教育に関係する政府系の施設なのだろう。

また、このマドラサの向かいには、おそらくオスマン時代の邸宅が再利用されて、今は有名なナシール・シャンマーの「ウード・ハウス」として知られる施設がある。

アズハル界隈で言えば、長らく改装中だったカーイトバーイの隊商宿という遺跡は、今ではその一室一室が、若手芸術家のためのアトリエとして用いられている。写真はその中の一室の内装。油彩画家のアトリエのようである。

バイナルカスライン通りには、「テクスタイル博物館」との看板の掲げられた建物もあった。オープンは9月11日からということで、結局中身を見る暇はなかったが。

下のエントリで書いたとおり、古いものを守るという意味では全くお粗末な再開発計画のようにみえるのだが、やはりそれは外部者の勝手な思いこみと言わざるをえないだろう。改築後の各建物は、それぞれ現代的な役割を担わされて有効活用されているのだから。実際にカイロに住む人たちにとっては、古いものをただ残すというだけでなく(もちろんそれだけでも観光資源にはなるだろうけど)、それを自分たちにも役立つよう上手く使うことの方が大事なのだろうなあと思わされた。
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