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トルコの研究許可(一部の方々向け) [旅行]

この3月に行ったトルコでの研究調査について、一部の方々(現実世界での知り合い)から「どうやって許可をとったか」との質問を受けた。というのも、2004年4月辺りから許可申請の方法が変わり、従来の方法が通用しなくなっているからだ。

と言うわけで、以下、僕がいろいろな人から聴いて試した方法を備忘録代わりにまとめて掲載しておく。トルコ語の会話能力ゼロの僕が、なんとか許可を取って研究調査を行うことができたのは、ひとえに情報を提供してくれたみなさんや、現地で案内をしてくれたみなさんのおかげであることは言うまでもない。

まずは在トルコ日本大使館のサイトトルコで研究留学をされる方、撮影を行う方へというページから、申請書(Application Form、docファイル)をダウンロードする。 ○トプカプサライ付属図書館、およびトルコ・イスラム芸術博物館の場合 The Topkapi Palace Museum Contact Information 上↑のサイトにあるContact address for researchers(住所等は下)に申請書を送る。 Kultur Bakanligi Anitlar ve Muzeler Genel Mudurlugu, II. Meclis Binasi, 06100, Ulus, Ankara, Turkey. Telephone: 90-312-3104960 Fax: 90-312-3111417 僕の場合、最初にFAXで送ったのだが返事がなく、その後EMSで再送した。EMSは普通、郵便局のサイトからネット追跡サービスがあるのだが、トルコへの郵便物に関してはサポート対象外のようである。おかげで、申請書が無事アンカラに着いたかどうかがさっぱり分からず冷や冷やした。また、トプカプと芸術博の二ヶ所での研究許可を申請するのに、送り先は上記の文化省あてにし、使用機関二ヶ所については申請書の項目(20)にちらっと記しただけ、つまり、二ヶ所の申請に一枚の申請書で済ませてしまったので、受理されるかどうか心配だったのだが、まあ許可は下りたので問題はなかったようだ。許可が下りたかどうかは、トルコ入国後にトプカプと芸術博のそれぞれの事務所で確かめるまで分からなかった。申請書送付から許可受理まで2ヶ月半かかったことになる。 ○スレイマニエ図書館、およびセリムアー図書館の場合 日本の指導教官に館長宛の推薦状を書いてもらったおかげで、着いたその日から自由に閲覧させてもらえた。もちろん、現地で案内・仲介役をやってくれたS氏の尽力のおかげでもある。 とは言え、使用に際しては、上記と全く同じ書式の申請書に記入して提出するよう言われた。だから、推薦書も仲介役も持たない人でも、申請書を出しさえすれば割とすぐに許可が下りるのかも知れない。あらかじめスレイマニエ宛の申請書も用意しておくのが良いと思う。 なおカドゥキョイにあるセリムアー図書館は、スレイマニエ図書館の管轄下にあるので、スレイマニエの許可さえ取れていれば自由に利用できる。 ○バヤジト国立図書館の場合 ここは推薦状も仲介もなく、「研究許可が欲しい」という意味のトルコ語を丸暗記して単身乗り込んだ。無謀なことをしたものだと思う。 しかし、しばらく待たされはしたものの、その場で申請書を記入させられ、その日から写本閲覧を許可された。申請書はやはり上2件と同じもの。これも日本から準備していくにこしたことはないだろう。 ...以上。まとまりなくだらだらと書いてしまった。やはり現地での活動の正否には、トルコ語で会話できるか否かというのは非常に重要なファクターとなる。今回も「あちゃー、トルコ語勉強せねば!」と言う思いを強くして帰国したのだが、帰ってきてしまうとそんな思いもみるみる薄まってしまい、勉強用に買ってきたトルコ語の本はどこかへと消え失せ、mor ve otesiの歌詞さえ未だに訳せない有様である。 また、ここに書いた方法が唯一の方法でもなければ、絶対確実な方法というわけでもないと思う。今後誰かがより確実な方法を確立して、ちゃんとしたマニュアルを作って頂きたい。
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