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イスラーム主義 [読書]


イスラーム主義とは何か

著者自身の留学・在外研究遍歴と重ね合わせる形で、サウジ→スーダン→エジプトのイスラーム主義運動の歴史を概説するという手法、人類学者として学者の「主観」にこだわり続けた著者ならではのものがある。評価したい。
「イスラーム主義」の定義を、「近代」を経験したムスリムたちによる政治運動に限定し、「近代」以前の運動とは区別している点も重要。この著者の定義に従えば、ターリバーンはその「近代性」の希薄さゆえに、「イスラーム主義」運動とは呼ぶべきでない、ということになる(p.212)が、果たしてそうか?このグローバル化の時代に「近代性」が欠如した政治運動などありえるのだろうか、という疑問を抱く。 バンナーによるアフワでの宣教活動についてはp.108。
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